あれから少しして、拓馬と林檎が顔を赤くしながら戻ってきた。

隠しているようだが後ろで手をつないでいる2人に紫音は察した。

紫(…拓馬か、林檎か、どっちから告白したのか知らないが上手くいったようだな…)

そんなことを考えた紫音はふと、現代のことを思い出した。

紫(…総司達は現代に来た後、俺たちを巻き込んで(?)でも元の時代へ戻ってきた…)

確かに総司達を帰す為に時空の歪みを探した。

時空の歪みを感じた斎藤と共に探したこともあった。(その途中で感情を無くしてしまったが…)

だが、今考えれば俺たちを巻き込んだ時空の歪みは俺たちを狙ったように思えたんだ。