「もう次の準備始めてるんだ。いつあるの?」 「夏休みだよ。間にテスト挟むから、早目に準備始めないとバタバタしちゃうんだ。」 その時、ふわりと桜の花びらが二人の間に舞い降りてきて、私は凱斗くんのあの葉桜の写真を思い出した。 「また見たいな。凱斗くんの写真。今年も葉桜を撮るの?」 「うーん、あの時の話覚えてる?新緑の。あの力強さを出すには他のものを撮った方がいいのかも、なんて考えててさ…、あ!」 私は突然の凱斗くんの大声にびくっとなった。