「夏輝ーあんたどこ行くの?」


「ん・・・・・・ちょっと出かけてくる」



出るまえ、母さんに呼び止められたが、気にせず外に出る。


ガチャリという音と共に、ドアを開ける。



「な、なん、で・・・・・・?」



そこで見た、衝撃的なもの。


喉が引っ付いて、上手く声が出なかった。


変な汗が、額を伝って玄関へと落ちた。



――――そこには、居るはずのない君がいた。