「よっ、夏輝」 「なんで、陽斗がここにいんの!?」 頭の中が、混乱して爆発しそうだ。 太陽のように、パッと笑う君。 軽く、手をヒラヒラと振りながら、光を振りまいた。 いつもなら、その笑顔につられて笑うわたしだけど、今はそれどころではない。 持っていた、家出用具も地面に落としてしまった。 何で、ここにいんの? そんな、普通の質問も出来ないほどのわたし。 そんなわたしに、君は近付いて手を引いた。