そして見つけてしまう。 「――‥御父様?」 イザベラ皇女の足元で息絶える国王の姿を。 自身の父親が死んでると言うのに何らアクションを起こさないイザベラ皇女。そして唖然とするキャロライン皇女は気付く、姉君の手に銃が持たれてることを。 気付きたくないのに、気付いてしまう。これはすべて御姉様の仕業なのだと。割れたもの、崩れたもの、落ちたもの、砕けたもの、潰れたもの。すべて、イザベラ皇女の仕業だと気付いてしまった。 「恨みなさい。」