今日は同盟国との友好を深めるために開いた仮面舞踏会。


きらびやかな雰囲気。輝く城内。同盟国を招待した大国は華やかさに包まれ優雅なひとときを仮面を付けた王様、軍師、姫様、伯爵、大将、男爵と過ごしていた。誰かなんて仮面故に分からず仕舞い。


しかしその優雅な時間はほんの僅かだけ。直ぐに壊れたのだ。“仮面の君”の登場によって。


舞踏会が催された広間には鎖を下ろされ、閉鎖空間となった。広間が血の海と化するのに、そう時間は掛からなかった。