左カーブに差し掛かる。 遠くに僕の乗るものと同じ会社のバスが連なっているのが見える。 5号車。 みどりの乗るバス。 みどりは、坂木が消えたことに対して、どんな感情を抱くのだろうか。 幸せを願うといいながら、僕はみどりの幸せを奪ってしまったのではないだろうか。 聞いてみたい。 みどりと話したい。 みどりに……会いたい。