教室に着く。 合瀬はもう帰ったようだ。 江口さんは、今日はどうしても部活に出なくてはならないらしく、いない。 江口さんがいなければ、原田にはいる理由も無い。 誰もいない教室に入る。 僕は紙の束を入れたダンボールを抱えたまま、自分の席まで歩く。 ダンボールは結構大きく、その為に足元が見えず、何か、小さな物を蹴飛ばしてしまった。 自分の席に着き、ダンボールを下ろす。 そして、先ほど蹴り飛ばした物が転がってると思われる場所を見た。