僕らは他愛も無い会話を続けた。 『声』からの命令を忘れたわけではなかったが、話の流れ上、チョコパイの出番が来る事がなく、実行しようにも実行できない状況だった。 いや、実行できないことを望んでいたのだと思う。 だけど、その願いは虚しく破られた。 『おい』