「前から気になってたんだけどさ、江口の髪の毛、あれ、お前、関係あるだろ?」 この日、僕は合瀬と、しおりの印刷作業を行っていた。 馬場先生にしおりのチェックを形だけ貰い、職員室のプリンターの使用許可を貰う。 そして、そのプリンターで印刷をしていた時だ、合瀬が突然、そう言った。 僕は一瞬迷ったが、正直に答えることにした。 どうせ、嘘をついたとしても、合瀬には見破られる。