マーブル色の太陽


待ち合わせの場所に向かう。

体育館の裏。

あまりに「いかにも」な場所だけに、僕は苦笑を隠しきれなかった。

ここを選んだ、野中の発想の貧困さが可哀想に思える。

人目に触れない場所、暗くジメジメした場所、そんな負のイメージを持つ場所に誰かを呼び出すとき、人は何を思うのだろうか。