僕の視界はグルグルと回り始めた。 それに伴い、嘔吐感は寒気へと変わった。 「お~い、だいじょうぶか~」 合瀬が僕の横にしゃがみ、背中をさすってくれる。 声からは緊張感のかけらもない。 背中を動く手のひらからは温かみも感じない。 ただ、楽しんでいるだけだ。