「相田は? 何にする?」 「同じので……」 合瀬はポケットから小銭を取り出すと投入口に入れる。 そして、紙コップを僕に渡しながら、同じ順番でボタンを押して行った。 「座ろうか」 僕は合瀬に言われるまま、ベンチに腰を下ろす。 再び、ピーという音がする。 合瀬が立ち上がり、紙コップを自動販売機から取り出そうと屈んだ、その時だった。