「江口はどう思う?」 今度は江口さんに問い掛ける。 江口さんは、どう答えてよいかわからないのだろう。 僕と合瀬の顔を交互に見ている。 その江口さんの視線が、フッと横にずれる。 一瞬、表情を強張らせたかと思うと、右の耳をそっと触った。 原田が来たらしい。 だけど、合瀬がいる。 計画は変更せざるを得ない。 江口さんの視線を追いかけたのか、合瀬も視線をベランダへと向ける。 そして、原田を確認すると、呼び寄せた。