「迎えに来てくれたんだ」 「うん……」 僕は江口さんにだけ、この場所を教えていた。 本当は、江口さんが掃除当番終了後に連絡をくれることになっていた。 僕は電話での連絡のつもりだったのだが、こうやって江口さんは迎えに来てくれた。 本当はすごくドキドキしていた。 僕の視界には江口さんの目しか見えない。 つまり、江口さんと僕の顔はそれだけ接近していることになる。