「うん。でも、いいの? 休み時間でもいいよ?」 「ううん。大丈夫。放課後がいい」 「わかった」 正直、今の段階で二人きりになるのは避けたかった。 髪の毛のこと。 キスのこと。 そして、服装が変わったこと。 これら、僕が江口さんに及ぼしたであろう事実を知るのが怖かった。