「サトちゃん、終わったよ」 僕は慌てて画面を閉じた。 みどりだからと言う訳ではなく、なぜか人には見られたくなかった。 「あー! 何、隠したの? 変なの見てたんでしょ?」 「バ、バカ! そんなの見るわけないじゃないか」 「じゃあ、見せて」 みどりは僕の手からマウスを奪うと、インターネットを立ち上げ、履歴から僕の見ていたページを開いた。 検索窓にはあかねさんの名前も残っている。 「これ……わざわざ隠すほどのもの?」 「みどり……外で話そう」