僕らはショッピングセンターを一回りした後、休憩のため、敷地内のコーヒーショップに来ていた。 「もう、サトちゃん、欲しい洋服とかないの?」 「う〜ん……洋服……」 「普段はどうしてるの?」 「外とか行かないから」 「…………」 みどりは黙り込み、アイスコーヒーをストローで啜った。 今日は、僕のための買い物だろうか。 これまで回った店といえば、男物の店がほとんどで、後は雑貨屋を数軒回った程度だった。