マーブル色の太陽


みどりは、バスのステップを楽しそうに降り、僕がついて来ていることを確認した後、何も言わずに店内をどんどんと進んで行った。

僕は、正弘おじさんの言っていたことは、思っていた以上に大変そうだと、小走りになりながら考えていた。



エスカレーターで二階へ行く。

二階からは一階を行き来する人が見え、一階からも二階が見えるという、よくある吹き抜けの、アーケード式の造りになっている。

僕は颯爽と歩くみどりの短めのスカートの中が、下の人に見られないかと、冷や冷やしながらついて歩いた。