僕は弱い人間だ。 何かに怯え、何かを恐れ、その為に大事な何かを失っていく。 みどりもそうなってしまうのだろうか。 それは……嫌だ。 「サトちゃん……大丈夫だからね? 心配しないで。大丈夫だから」 いつの間にか泣いてしまった僕を、みどりは優しく慰めてくれる。 ごめんね、みどり。 買い物行こうな。 いっぱい話そうな。 昼は何食べようか? 僕らだったら、夕飯まで食べても、時間大丈夫かな? ねえ、みどり……。