僕はため息をつきながらベッドを降りる。 もうそろそろ消灯時間になるはずだ。 こんなことを考えるくらいなら、さっさとカーテンを閉めて寝た方がいい。 明日から満喫すればいいじゃないか。 気忙しく、気苦労の多い僕ら高校生が、今では得ることが難しくなってしまった『自由時間』というものを。 この入院ということを機会に。 僕がそんなことを考えながら、カーテンを閉めようと、ふと窓を見た時だった。