マーブル色の太陽


「修学旅行のな、クラス委員を誰がするかって話なんだが……」


馬場先生が続ける。

とんでもない。

僕は参加しないこともあると、考えていたばかりだ。

だけど、坂木はそれじゃ許さないだろう。

断れば更に陰湿な攻撃を、受ければ無理難題を吹っかけてくるに違いない。

僕はとりあえず突破口を探そうと、馬場先生に問い続けた。


「え〜っと……何するんですか? それ?」

「お前……ほんとに聞いてなかったんだな……」


馬場先生が苦笑混じりに言うと、今度ははっきりとクスクスと笑い声が聞こえた。