廊下ですれ違う時に、口角の端だけ上げて微笑むみどり。 一週間に一度は何かを借りに来るみどり。 きっと、みどりの姿を見ることで、僕は心のどこかで安心していたんだと思う。 僕はそれを失ったのだろうか。 疲れた。 もう眠ろう。 いくら考えても答えは出ない。 考えれば考えるほど、僕の心は暗く塞がり、よくないところに落ちていきそうだった。