「はい、ちょっと見てみて! 名前、曲がってない?」 体操服という薄い、どちらかと言うと体にフィットする素材は(ただの綿なのだが)、みどりの胸を異様に強調していた。 僕とみどりの体格差からいくと、かなりブカブカなはずなのだが、それでもみどりの豊満なものは、自己を主張していた。 「えっと……はい……オッケーです……」 「ちゃんと見たの?」 「は、はい。ちゃんと見ました。はい……ばっちりです」 「それならいいね! これ、終わったらすぐに返すから!」 そう言うとみどりは、教室を出て行った。