「先生……その時もなんです。その時の先生が、森山の髪の色を外国人みたいって言ったのが、森山がいじめられた原因だったんです」
「……相田だな。何年何組だ?」
「一年三組出席番号一番です。こちらの馬場先生のクラスです」
「なるほど……。森山、わかった。髪のことはすまなかった」
「あ……いえ……はい」
みどりが驚いて答える。
「馬場先生。コイツが、相田が手に負えない時は、いつでもご相談ください」
そう言うと、腹の突き出た教師は、生徒指導室を出て行った。
馬場先生は大きく肩で息をすると、僕にこう言った。
「相田……怪我する前と雰囲気変わってないか……?」