(クソッ! 何でこの時間に……) 今日は職員室への挨拶のため、僕は早めに出てきた。 コイツらと極力出会わないように、いつもは比較的遅い時間に登校している。 待ち伏せだろうか。 「いや〜こっちは朝から勉学に励んでいるのに、なあ?」 主犯の坂木がニヤニヤしながらそう言った。 後ろの取り巻き連中も同じような顔をしながら頷く。 僕は気づいた。 きっと補習だ。 うっかりしていた。 コイツらは成績が悪く、特別に補習を受けていた。