冬哉に笑顔で“卒業おめでとう”って言いたいなー… 「侑梨様ー!そろそろ行きますよー!」 1階から坂井の声が聞こえて、私は慌てて鞄を手に取った。 今日が冬哉と最後の登校、か…… 悲しくなりながらも、私は1階へ下りた。 「侑梨!おはよ」 玄関には冬哉が立っていた。