「俺が抱っこするよ」 気を遣ってくれたのか皐さんが圭くんを抱いてリビングへ向かう。 「ありがとう」 「ん、俺も冬哉と話してくるから侑梨ちゃんとゆっくり話せよ」 そう言った時の皐さんの瞳はすごく優しくて、果世が好きだ、ってよく分かった。 「皐さん優しー…」 「なに言ってんの。冬哉さんもでしょ」 呆れたように笑う果世。 果世は高校時代“藍河さん”って呼んでたけど変わった。 たぶんちょうど私も藍河になってからかな。