「……」 思わず大声を出してしまった私を、姉妹がぽかんとした顔で見つめる。 「何ムキになってるの一歌?」 「そうだよ、あたしが瑞貴と結婚したら、あんたとも本当の姉妹になれるのにー」 不思議そうに私を見ているユリと可笑しそうに笑っているエリカちゃん。 「だ、だって、エリカちゃんの姉になるなんて、無理だもん。妹ならまだしも」 我ながらよくわからない言い訳だ。 2人は「なにそれ」と笑い、その場はそれで和んだけれど、心臓は鳴りっぱなしだった。