「佐奈、感謝!」

「どーいたしまして~
これでちょっとは自覚しろ。」


「うん!私、普通だった!!!」


私が言うと、佐奈は、ふんわりとした、ゆるいウェーブのかかったミルクティー色の肩までの髪を掻き毟った。



「佐奈っ!?」


いきなりどうしたっ!?



「ああ~!もういいっ!!伝わらないんなら、諦めるっ!!!」




・・・佐奈・・・


「何のこと?」


「ん?もうどーでもいいこと。」


答えになってない~!




「あ、そうそう。今週の日曜日、空けといてね。」


佐奈が何かを思い出したらしく、言った。


「へ?いいけど。なんで?」


「合コン。」



「・・・ハァ!?ちょっと、まさか私が!?」


「もちろん。ちなみに私も入ってるー♪」


「えぇ!?佐奈、彼氏いたじゃんか!!」


「うん。10人ぐらいいるけど?」



じゅっ、10人!!???