私は最強ビンボー女!

吼えたのは葉月。

ギラギラ光る瞳は、哉を睨みつける。



葉月も、さっきまでの雰囲気を締め出してる。

キリキリと音が出そうなほど張り詰めた空気。


彼方も、睨むように、挑むように哉を見据える。




緋月ちゃんは――



「か、なさん・・・。」



ふらっと、よろけながらも、哉の方へ一歩踏み出した。


唇を噛み締めて。

拳を握り締めて。

真っ直ぐに、哉だけを見つめて。



「緋月・・・。」


葉月が、そっと緋月ちゃんの手に触れる。

緋月ちゃんが淡く葉月に微笑み、葉月は、その微笑を見つめて・・・一つ。コクリと頷いた。



手を離す。

代わりに、そっと緋月ちゃんの背中に触れた。



"がんばれ"

そんな声が、聞こえた気がした。


緋月ちゃんが頷き返す。



そしてまた、哉の方へ一歩歩を進める。


緋月ちゃんの顔は、何かを決意したかのように、凜としていた。