――・・・昔から・・・ 人の心の奥に隠された辛さや苦しみ、悲しみを、見つけることができた。 たいてい、瞳を見れば、知ることができた。 なぜかは、わからないけれど。 「・・・青菜?どうした?」 陽の声で我に返った。 「え?あ、その・・・つ、翼が・・・」 「土井?」 「俺?」 2人が私を見つめる。 私は、翼の瞳を見つめた。 翼の瞳にある翳り。 闇。 それは・・・・ 「翼、あんたは、独りじゃないよ。」 孤独ゆえ?