「青菜ってさ・・・自分の見た目どう思ってるわけ?」

どうって・・・


「普通よりちょっと下?」


ぐらいかねぇ・・・

皆かわいいんだもんな~


平均が高くて困るっ!


「・・・・チャームポイントは?」


「え?そんなの、この瞳に決まってんじゃん。」


何を今更~



「ああ、そうだよね。本当、綺麗だもんね青菜の瞳・・・」


佐奈は私の瞳を見つめた。



私の瞳は、綺麗なコバルトブルーの色をしている。


カラコンじゃない。

私はハーフでもない。


この瞳の色は・・・

お母さんから遺伝したものだ。


お母さんも純粋な日本人なんだけど、なぜか瞳の色がコバルトブルーなんだ。



って言っても、私のお母さんは、私が物心ついた時には、いなかった。
どこにも。


どこかへ行ってしまったみたいなんだ。



詳しい事は知らない。

ろくでなし親父は、お母さんのことになると、口を閉ざしてしまうから。




まぁ、そんなに気にしてないからいいけど。