私は最強ビンボー女!

なんだかよく分からんが、なんか色々込み合ってるらしい。




「・・・・・・そう、かもしれないけど・・・」


「そうかもじゃなくて、そうなんだよ!

だってそれ以外に理由なんてあるの?!ないでしょ!」


ナァちゃんの言葉に、ぐっと啓先輩が詰まった。

ナァちゃんは、ハァ・・・とため息をつく。



「だから嫌だったんだよ・・・。

どちらかになびくってことは、どちらかから顰蹙(ヒンシュク)を買うってことなんだから・・・。

独立してれば良かったのにさぁ・・・・・・。」


「・・・そうもいかないだろう。

どっちからも協力しろと迫られてて、色々ヤバかったんだからさ・・・。」




ハァァ・・・と、重いため息をつく2人。


葉月と緋月ちゃんは、そんな2人を見て、目を伏せた。


私は佐奈と顔を見合わせる。



だってさ・・・お金持ちの裏事情なんて知らなかったし・・・・・・

私なんかとは関係ないと思ってたから。





人生なにがあるか分かったもんじゃないなぁ・・・。

なんてしみじみしていたら。




「あぁ・・・まぁ、確かに知っちゃったんだもんなぁ・・・・・・。

ヤバイの色々と。」


ナァちゃんがげんなりと呟いた。