私は最強ビンボー女!

・・・・・・そんなにあっさり納得しちゃ駄目なんでないかな?


そう思ったのは私だけではなかったらしく。



「夏実!お前・・・何納得してるんだよ!

だから、危険だから、止めろって何度もっ・・・今度こそ、止めろよ!」


啓先輩が、声を張り上げた。


けれどナァちゃんは啓先輩の目を見て、はっきり言った。



「嫌だよお兄ちゃん。

どうして私が好きなことをするのを止めなくちゃならないわけ?

私はやるよ、やりたいから。

そんな奴らに止められたくなんかないね。」


「なっ・・・」



目を吊り上げた啓先輩。

え、えぇっ・・・ど、どうすりゃいいの!?


あわあわし始めた私と緋月ちゃん。



葉月と佐奈はなんと冷静に傍観しております。

というかこの2人は凄すぎると思う・・・。




「今回は特別そういう風に見られたんじゃないの?

だって私は、けっこう前からずっとやってるんだよ?


それが今頃そんなふうに結び付けられたのは・・・

岸田家が土井家と協力し始めたからでしょう?」





・・・・・・・・・・へっ?


土井家って・・・翼?