私は最強ビンボー女!

ねぇ、分かってますか?

本当に本当に分かってますか?



葉月のこと・・・本当に、分かってますか?





「青菜?寝てんのか?」


ぐるぐると疑問が渦巻いていれば、不意に日岡さんが私の顔を覗きこんできた。


端整で儚げなお顔は・・・実に迷惑そうな顔をしていた。



「寝てるとか、ありえないから。

寝ぼけて願望言ったとかだったら、消す。


つか、こんなとこで寝たら、俺が運ばなきゃなんねぇだろ?

けど、俺は絶対嫌だ。


お前みたいな珍獣、運びたくないんだよ。

分かってるか?あ?」






――ブチッ



何かが切れた。


私の中の何かが、ぷっつりと。




「だ、だ、だ・・・誰が寝るかこのボケ野郎!!!!!!


さっきのが願望なワケあるかよ!

そんなしょーもねぇこと言うかよ!この私が!!!


だいたい、おめぇに運ばれるなんて、こっちから願い下げだ!!!

それにそれに!!!私は珍獣じゃない!!!!!!」