私は最強ビンボー女!

――力が、どんどん抜けてく―――




「んなの・・・わかんねぇよ!」


涙が、流れていた。

スーツ男から、涙が。



ぶるぶる震えた手から、短刀が落ちた。


カツンッというような音がして、床に落ちる。





「そう、だ・・・わかんねーよ!俺もっ!!!」


1人のスーツ男が、さっきの言葉を肯定する。



「私も!」

「俺も!」

「あたしも!」


だんだんと共鳴する人が増える。





「・・・・・・してほしいことなんて分からない。


ただ、強制した葵様が――

逃げた海様が――

暗殺をしたことのない青菜様が――




朝霧家が、憎いっ!!!!!!」



私の腹部に激痛を与えたスーツ男が叫ぶ。




わっと、それに全員が賛同した。