私は最強ビンボー女!

しかも様付け・・・。



お爺ちゃんは頭を下げたまま、続けた。


「私は、葉月様を追ってきたのでございます。葉月様の、従者でありました。

ですから、拾ってくれた葵様には感謝でいっぱいでございます。


しかし・・・いや、だからこそ。

私は、暗殺がなんてやめれば良いと思っております。


残酷だから、ということだけではございません。



社長である・・・当の葵様自身が、暗殺を何よりもの苦としているからです。

それに・・・・・・「ち、ちょっと待て!!!」



まだまだ続く言葉を、私はとりあえず遮った。


遮らなければならなかった。




だって、どういうことだよ。



糞ババァが葉月を拾っただとかいうトコはいいんだ。


葉月は糞ババァに恩があると言っていたし。



お爺ちゃんが葉月の従者だとかいうトコも・・・まぁ、いいとして。


緋月ちゃんのこととかあったから、何やら複雑だとは思っていたし。



問題は。



糞ババァが、暗殺を何よりもの苦にしているというトコだ。




大問題だろう。

だって私は、糞ババァがそんな風に思っていたなんて、知らない。