私は最強ビンボー女!

お爺ちゃんは、深々と頭を下げた。



・・・・・・・・・・・・へ。


さすがに目を丸くすれば。




「もし、そうならば、私はお手伝い致しましょう。

どんな命令も、聞きましょう。」


そんな、お爺ちゃんの決意めいた声が聞こえた。




「・・・・・・どういうことだ?」



お爺ちゃん、分かってるの?


それはつまり、朝霧家への反逆なんだよ?




「そのまんまの意味でございます。

暗殺など、やらなければ良いのでございます。」



・・・思いっきり反逆ですな。


まぁ、組織の中に1人や2人、反逆者がいてもおかしくはない・・・のかな?




心の中で首を傾げた時、とつとつとお爺ちゃんは言葉を紡いだ。



「私は、葵様を慕っております。葵様に感謝しております。

葉月様を、拾ってくださいましたから。」


「葉月?」


なんでそこで葉月?


またもや心の中で首を傾げた。