私は最強ビンボー女!

「見て分からないのか?薬草の観察だ。」


そう冷たく返せば、お爺ちゃんはじぃっと私を見た。

探るような目つき。


ガッツリ疑われてるな私。




「薬草の観察・管理は俺の仕事で、青菜様がするようなことではないはずだったはずだ。

本当は何をしていた?」


あっさりと敬語を消したお爺ちゃん。

ヤクザ並みの低い声で詰め寄ってきた。



本当にしていたこと?


「見てた。」


「は?」


「だから、見てたんだよ。

この部屋はなんなんだろうと、な。ついでに、この薬草は何に使うのだろうかとな。」


薄く笑みを浮かべて言った。


お爺ちゃんはぐっと唇を噛み締めた。


「そうでしたか・・・。ですが、私から言えることではないのです。

葵様からお聞きください。」


敬語再発動。


糞ババァに聞けとは、随分なことを言うものだね。

教えてなんてくれないって、分かり切ってるだろうに。


そんなに、知られたくないのかな?

そんなに、後ろ暗いもの?


でも、お生憎だけど、私、引っ込むつもりないんだよねー。