そう。


屋上のドアを平然と開けたのは、林佐奈だった。




「どうしてって、写真のことよ。」


林は面倒くさそうに言う。




「そうだぞ!写真、忘れてもらっちゃあ困るんだぞ!」


林の後ろからひょっこり顔を出したのは、ナァと呼ばれていた女。





写真・・・・・?


あぁ。

朝霧家のこと教えてもらう報酬として、撮るんだったな。




土井も理解したらしく、頷いている。


ただ、そのことを知らない白狼、紅狼の幹部以上は不思議そうだったが。






「ってか、白狼と紅狼の幹部以上が勢ぞろい!?

わぉ!ヤッバイ!超興奮!!!」




俺らを見ていたナァはそう叫んだ。


目をキラキラさせている。





・・・・・ところで、コイツら、分かってんのか?


ここ、普通に男子校なんだが・・・。