私は最強ビンボー女!

―――血が、流れていた。


強く握り締められていた拳から、うっすらと血が。



「大丈夫かよっ・・・・・」


りおさんの言葉を無視し、海さんは真っ直ぐに俺を見た。



「・・・・・・知らなかった・・・・」

ポツンと呟いた後、彼女は微笑んだ。



「まさか、3代目白狼総長が、青菜にゾッコンだなんて。」


「~~~!!!!///」



途端に、赤面する俺。




「な、なに!?青菜は渡さないぞ!!!」

叫んだのは敦さん。


「えー、青菜は僕のオモチャなんだけどなぁ~」

つまらなそうに言ったのは杞憂さん。


「俺の可愛い生徒に何する気だ?陽。」

ニヤニヤ笑いながら言ったのはりおさん。




・・・・・・って、なんで俺イジられてんだよ!!!



「やっぱ、藤原も本気だよなー」


なんて暢気な声を響かせたのは土井。




・・・・・・・・・藤原"も"?