―――じゃあね。


そう言ったときの、壊れそうな青菜が、忘れられない。


翌日、不敵に彼女は笑ったけれど・・・・・・それでも、心に残る。




一瞬でも、あんな顔をさせてしまった自分が、悔しくて悔しくて堪らない。


そんな状況に追い込んだコイツらを、許す事なんて、できない。






俺の言葉に、彼らはグッと唇を噛み締めた。




「分かってる・・・・・青菜の親だなんて、助けたいだなんて、言う資格などないことなど・・・・・・・・・。」


敦さんが、悔しそうに、無念そうに呟く。





「何も・・・・・・・・・・」

海さんが、震える声で呟いた。



「何も、してあげられなかった・・・・・・」

目に、涙をため、吐き捨てるように彼女は言う。




「私は・・・・・何もっ!!!!!」


握り締められた拳から―――




「!!!??」


「なっ―――海っ!?」


りおさんが叫んだ。