女の方の瞳に、思わず視線が集中する。


なぜなら・・・・・・



女の瞳は、青菜と同じ、綺麗なコバルトブルーだったから。




「陽、来てくれてありがとう。助かるよ。」

そういい、杞憂さんは微笑んだ。


「いえ・・・・・それより、どうしてこの人達が?」




俺が質問している間に、律がそっとドアを閉めた。


杞憂さんは俺らを見据えて言った。







「それは、今から紅狼の奴らにも話すところだ。

だが、それは俺からじゃなく・・・敦からのほうがいいだろう。」



その言葉に、整った顔の男が頷いた。


その男は、怪我をしているらしく、腕や足に包帯が巻かれていた。



紅狼の幹部以上も、どういうことなのか分からないらしく、首を傾げたりしている。





敦という男は、口を開いた。






「俺から・・・・・頼みがあるんだ。」