私は最強ビンボー女!

そして無理矢理、右手で私の手首を、左手で葉月の手首を、むんずと掴んだ。



ひぃ!!!


痛い!痛いって!!

この人力加減してくんないんだけど!


葉月も痛いらしく、顔をゆがめていた。





「お前らは黙って付いてくりゃあいいんだよ!!!」



そう言い放つなり、オニーサンは私と葉月を引っ張って、校門を出た。






そして――黒塗りの車に、私と葉月を強引に押し入れた。


っつっても、私も葉月も抵抗しなかった。





なんていうか、ねぇ?


状況がイマイチよく分かんないんだよね・・・・・。





なんか知らんが、そうして車は発車し、

私と葉月はどこかへ連れてかれた。







って、私、車に乗るの初めてだっ!!!


思わず、胸が浮きだった。