私は最強ビンボー女!

「えーっと・・・なんか俺に用でもありますか?」


喧嘩売った覚えはないんだけど・・・・・・



「ある。ちょっと来い。」


・・・ガン飛ばされた。



でも、こういう人には付いて行っちゃ駄目だったはずで――



葉月を見れば、じつに面倒くさそうな顔をしていた。


・・・・・あ、葉月、あくびした。



葉月のそんな態度が気に食わなかったのか、オニーサンは葉月に詰め寄った。





「ああん?なんだテメェ、喧嘩売ってんのか!?」



葉月はうるさそうに眉間にしわを寄せた。



「別に、売ってないけど。

というか、用があるなら後にしてくんない?これから授業あんだよ。」



そう言い放ち、ポカンとしているオニーサンを気にも留めず、私の腕をつかんで、葉月は歩き出した。




だけど・・・・・・




「テメェ・・・・・・ふっざけんなよ!!!!!」


ドスドスとオニーサンが私達の前に立ちはだかった。