私は最強ビンボー女!

どうするか―――と、頭を悩ませていると・・・・・・




「お前、橋野青だな?」


前方から聞こえた低い、ドスの利いた声。




橋野青・・・・・・?


って、ああ。男装中の私の名前か。



「そうだけど・・・・・」


と言い、頭を上げる。





―――わぉ。




思わず心の中で声を上げた。





目の前には・・・・・・・


なんか、これぞ怖い人!!!っていう感じの、

茶髪がつんつんたっている、目つきの悪いオニーサンがいた。




こういう人には、付いて行っちゃ駄目なんだよね。確か。


なんて初歩的なことを確認しつつ――チラッと彼の服装を見る。



どこか、他校の制服を着ているオニーサン。


ゴツイ体つきだな、とか暢気に考えつつ、口を開く。