―数時間後― 「ねーむーいー」 「うるさい。」 私が呻くと、葉月が眉間にしわを寄せ、吐き捨てた。 ・・・・・・『うるさい』って、葉月の口癖だよねぇ・・・。 寂しくなって、しんみりと考えた。 只今、私と葉月は男装をして、寮から学校に向かっている。 私はとにかく眠い。 睡眠時間・・・・・1,2時間。 というのが事実。 っていうか、これから毎夜、朝霧家に行くんなら、毎日こんな状態なんじゃ・・・ いや、そうなったら私の体が壊れる・・・・というか・・・・ 「金が無いっ!!!!!!」