私は最強ビンボー女!

葉月にはきっと、過去になにかある。


そう、なんとなく勘付いてはいた。



でも、葉月の恩人があの糞ババァとは・・・・・





意外、ではあったけれど、納得はできた。


成程ね。


恩は返さなくちゃいけないもんね。






でも――






「葉月、あんたが糞ババァの恩人だろうが、私には関係ないよ。


私は、朝霧家をぶっ壊すし、葉月と仲良くなりたいって思う。

糞ババァは、第三者でしょ?」



不敵に笑えば、葉月はクールに言った。



「朝霧家をぶっ壊せると思ってるなんて、相変わらず馬鹿だね。

それに、私は青菜と仲良くなんてしたくないから。」


「なにおう!」


「うるさい。」



――結局、あーだこーだ言い合いつつ、私と葉月は寮に戻った。