私は最強ビンボー女!

「青菜、私はね―――葵様に、救われたの。」





えっ・・・・・・?



糞ババァが、葉月を・・・




「救った・・・・・?」


葉月は温かな微笑みを浮かべたまま、頷いた。




「そう。葵様は、私を救ってくれた恩人なの。

だからね、青菜。

私は、葵様の命令であれば、なんだってするの。


青菜を殺せと言われれば、私は青菜を殺す。

自殺しろと言われれば、私は自殺する。


それぐらいの覚悟が、あるの。」




真っ直ぐな瞳。


絶対的な口調。



信頼的な言葉にまぎれた――残酷。









・・・葉月が糞ババァに従順な理由は、そこにあったのか。


恩人、か。